“黒い蝮(マムシ)”というネーミング
会社を立ち上げる際には、恐らく多くの人々と同じだと思うが、会社(ブランド)の名前をどうするかという楽しき“悩み”を抱いた。しかし、ロビンズ・ウイスキーショップの様に自分の名前を冠したり、またはグレン○○○といったような、いかにもモルト・ウイスキーやスコットランドにありがちな、ありきたりのネーミングはしたくなかった。
当時、1990年代のことだが、Rowan Atkinson(ローワン・アトキンソン)主演の“Black Adder(ブラック・アダー)”というBBCのコメディ番組が人気を集めており、自分の好きな番組でもあった。会社の名前を決めかねていたそんな時に、スコットランドの人名録を何気なく見ていたら、“John
Blackadder”という名前が目に飛び込んできた。全くの偶然だったのだが、神の啓示だと思い、Blackadderに決めたのだった。
なお、スコットランドのボーダース地方(Scottish Borders)には、同名の
“Blackadder”という村があり、近くをブラックアダー川(Blackadder Water)という川が流れている。この川がホワイトアダー川(Whiteadder
Water)に合流し、更にはツイード河(Tweed)へと流れ込んでいる。この流れは北海へと至っているのだが、かつてはこの河の水が近くの蒸留所の仕込み水に使われていたことにもウイスキーとの縁がある様である。
当然ながら、蛇類をラベルに使えば他のウイスキーより目立つ。ブラックアダー・ロウ・カスク(Blackadder RAW CASK)をリリースするにあたっては、ラベル上のイラストの“蛇”の長さを従来よりも更に長くした。
※当該ページを作成するにあたっては、THE WHISKY WORLD2009年5月号(潟vラネットジアース刊)に掲載されたインタビュー記事を参考にさせて頂きました。